(雪がないのでこんなことで遊んでます。の子供たち)
私、美山にやってきて26回目の冬を過ごしていますが、里はおろか、山の上にも全く雪が積もらないという初めての冬を過ごしています。(涙)
各地のスキー場の人たちは大いに生計が脅かされているだろうけど、田歌舎でも雪を目当てにやってくるファミリーとか、スノーシューのツアーとかが次々とキャンセルになって、思わぬピンチを迎えております。コロナウィルスもこれからどうなることやら。
だけど、田歌舎には鴨やヤギたちもいれば、畑には豊かなお野菜たちがあります。そして雪の助けを受けず苦戦してはいますが、着々と鹿や猪の猟は続いています。
そんなことで命の体験にやってきた子供たちや大人の参加者たちは、目当ての雪はないけれど、普段の生活にはない冬の山村の営みを満喫していただいています。
まあ私たちの経済はさることながら、温暖化も次のステージに突入したような感を覚え、我々の子孫の代どころか私たちの生きているうちにも、破滅的な自然界の変化や、驚異的な災害などの憂き目に合うような気がします。そんな地球全体のことに微力なんて謙虚なことを言わず、何かできないものか、そんな思いが募るばかりです。
子供たちの命の体験。午前中は解体のお手伝い。午後からは狩猟の見学。内臓とか目ん玉とか興味津々で、子供たちにとってはリアルな理科の学習ですね。
美山の森に住む動物の話や犬と人が協力して行う猟についてお話しました。
どんな動物がいると思いますか?って尋ねると幼い子供達から必ず返ってきます。
しかも真顔で。^^;
『トラ!』
『ゴリラ!』
キリンとライオンから始まる日本の教育はダメですね。
せめてキツネとタヌキから始めましょうよ。
カマドに薪を焚べたり、お料理の手伝いをしてくれたり、鴨やヤギに餌をあげたり、子供たちにとっては獣だけでなくて色んな山村の営みを感じてもらうことが大切ですね。
鹿ぶしと呼んでいる鹿の生ハムを仕込んでいます。
獲れて満足、のテト(犬♀)
獲れてやれやれ、のライ(犬♂)
真冬なはずなのにホノボノとした日々が続いています。